'03.03.22

 


 

ishinomaki

Sagami Ship Construction
イナさんからいただいた画像の紹介

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サン・ファン・バウチスタ遠景。製作中の船より、やや小さいでしょうか。

 
掲示板でおなじみ、イナさんが、石巻港のサン・ファン館を訪ねて沢山の画像を撮影なさいました。
今回好意により、その画像をこのサイトで公開できることになりましたので、一部を紹介いたします。
なお、イナさんはサン・ファン館にて撮影と、webサイトでの公開について了承を得ているとのことです。
また、画像についての著作権はイナさんにあります。無断転載は禁止といたします。
 
 
サン・ファン館は正式名称を「宮城県慶長使節船ミュージアム」といいます。
webサイトはこちら。
あの伊達政宗が派遣した、法王庁への使節を乗せたサン・ファン・バウチスタを再現した船を展示しております。
使節は、エル・エスコリアル宮殿で、フェリペ2世にも謁見していました。
派遣は1613年で、使節船は、スペイン人宣教師ビスカイノの指導のもとに建造されたそうです。
太平洋を2度往復しています。
どうも相当マニアックに復元されているようで、資料としても一級品です。
たくさんの画像がありますが、今回は、ちょうどいま製作中の船体を中心に紹介いたします。
 
まずは、艦首部。


ビークヘッドの構造が良くわかりますね。
船体に近いところは、格子状になっていまして、つまりここがトイレです。
 

船体の様子を前方から。舷側が意外と湾曲しているのがわかります。
また、キャットヘッドの感じなど、参考になるかと思います。
 

船体側面の様子です。
チャネルの様子やぴたっとしまった砲門と開閉用のロープ、艦尾回廊の前部などが良くわかりますね。
また、船体から直接でているように見えるロープの所など注目です。
 

船体側面後部。
手すりの部分のちょっとした飾りなど、アレンジしてみたくなりますね。
上下デッドアイの間のロープが巻かれています。そっちが普通だったのかどうか。ちょっと判りませんでした。
情報募集。
 

最近話題の艦尾。
やはり、外板はA型に張られています。また、艦尾回廊は、格子というかすのこ状になっていますね。
艦尾の端の方は、上側も下側も枠みたいになっています。
これはぜひまねしたいところです。
 

船体内に入りまして、まずは格子蓋。
以外とデッキから突き出しています。
サン・ファン造り始めた当初、私はこの部分デッキと同じ高さとおもっておりました。
なので、主甲板の格子蓋は、そのつもりで作ってしまいました。
 

甲板の様子。
デッキ材と、ウォーターウェイの間に一枚板が入っています。
この板がよーく見ると、ジグザグになっていて、斜めに削ったデッキ材とぴったりと合わさるようになっています。
この構造をジョギングといいますが、どうやって再現するか……なやみどころですねぇ。
扉の開き方に注目。左右対象になっています。また、ドア上部は丸い。この時代は丸いのが普通のようです。
メインマスト後方の隔壁に、ブラインドみたいな構造がありますね。これも再現すると面白いかも。
 

ハーフデッキのブルワーク。
建造中のサン・ファンはこのあたりの形が変だなぁという意見があります。
この手すりの高さの変化は参考になるかと思います。
上のジョギングの構造はこっちの画像の方がわかるかな。
 

甲板上の艤装品3点。
マスト受け。でかい。思った以上にでかい。
V字型の索止。小さい。この3倍くらいの大きさに描かれているのがあって、そんな感じで造ろうとおもっていました。
鐘楼。これも話題になってましたね。
これは、私が作ろうと思っていたものとまったく同じ。
ひさしの感じまで同じで、どっかでこの画像をみたことがあったのだろうか、としばし悩みました(^^)
 

青銅の大砲。
これは何ポンド砲なのか。たぶん比較的小口径のものと思います。
車輪が、前部にしかありません。
砲身は青銅の地肌が見えていますね。これはもしかすると、管理しだいで金ぴか大砲が維持できていたのかも。
*イナさんから追加情報いただきました。砲身はどうやら木製のようです。
地肌や緑青の色合いは塗装で再現されているとのことでした。
 

駐退索の固定リングが細い!なぜか操作索の方が太いリングで固定されています。これは間違っているかも。
砲身に上にとって状のところがありますね。これをうまく造る方法はないものか……。
火薬バケツ。キャンバス地のカバーが付いているとはいえ、火の粉が飛んだらと思うと大丈夫かと心配になりますね。
後代では、あらかじめ布製の筒につめた火薬を使用するようになります。
 

上甲板の大砲。
不思議な砲車で、全体の形は大陸型で、駐退索の取り方はイギリス型。
あきらかな間違いなのか、こんな折衷型のものもあったのか。私は後者だと思います。
工業規格的な考え方は、まだまだなかった時代、いろんな形のものがあったのじゃないかと思うのです。
 

戦闘用意! な大砲と、固縛完了 な大砲。
大砲の上の紋章もかすかにわかりますね。
これ本当に撃てるのかな。砲身が開いているなら、火門を開ければつかえるなぁ。
*上にも記しましたが、木製なのでだめですね。
 
 
今回は以上。これはほんの一部です。工作がリギングまで進んだらまたご紹介しましょう。

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